JCBのカードは、名前を並べただけで少し身構えます。
S・W・R・ゴールド・プラチナ。
アルファベットと金属の名前がずらりと並ぶので、どれを選べばいいのか迷いますよね。
白状すると、私もRが何の略なのか分からないまま、しばらく見ないふりをしていました。
この記事では、いま申し込めるJCBのカードを、年会費・申込資格・保険・ポイントの4つの点で比べました。
途中で、ポイントの仕組みが2026年1月に変わったことにも触れます。
先に結論|JCBのカードは「年齢」と「年会費をかけるか」で絞れます
選ぶ順番は、次の3つで足ります。
- 18〜39歳で年会費をかけたくない人は、JCB CARD W
- 年会費をかけたくない40歳以上の人は、JCBカード S
- 旅行の保険やラウンジを重く見る人は、ゴールドやプラチナ
むかし定番だったJCB一般カードは、2024年1月31日で新しい申込みの受付が終わりました。
同じ位置づけのカードとして、JCBカード Sの募集が始まっています。
JCB CARD Rは、ショッピングの支払いがリボ払いのみのカードです。
リボ払いを使う予定はありますか?
なければ、候補から外して構いません。
JCBは日本生まれの国際ブランド
JCBは、日本で生まれた国際ブランドです。
クレジットカードの国際ブランドには、VISA・Mastercard・JCB・アメリカン・エキスプレス・ダイナースクラブの5つがあります。
日本の国内では、JCBが使えるお店は多くあります。
一方、海外で使える場所の数は、VISAやMastercardのほうが多いのが一般的です。
海外での支払いが中心の人は、別のブランドをもう1枚持つ考え方もあります。
JCB自身のカードと、提携カードの違い
JCBのカードには、JCB自身が発行するカードと、ほかの会社が発行してJCBブランドを付けたカードがあります。
たとえば、楽天カードのJCBブランドは、後者にあたる提携カードです。
どちらもJCBの加盟店で使えます。
ただ、年会費・保険・ポイントの中身は、発行会社が決めます。
この記事で扱うのは、JCB自身が発行しているJCBオリジナルシリーズです。
カード会社ごとの違いを広く比べたい方は、クレジットカードおすすめランキングも見てみてください。
JCBオリジナルシリーズの主なカード5枚を比べる
年会費・保険・ポイントは、2026年9月25日にJCB公式サイトの各カードのページで確認しました。
保険には、旅費をカードで支払うことが条件のものがあります。
申し込む前に、公式の付帯保険の案内で条件を読んでおいてください。
| カード | 年会費(税込) | 申込資格 | 旅行の保険 | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| JCBカード S | 永年無料 | 公式で確認 | 海外のみ 最高2,000万円 | 200円につき1ポイント |
| JCB CARD W | 永年無料 | 18〜39歳 | 海外のみ 最高2,000万円 | いつでも2倍(公式の表記で1.0%還元) |
| JCBゴールド | 11,000円(オンライン入会は初年度無料) | 公式で確認 | 海外 最高1億円/国内も付く | 200円につき1ポイント |
| JCBプラチナ | 27,500円 | 公式ページに記載なし | 国内外 最高1億円 | 200円につき1ポイント |
| JCB CARD R | ずっと無料 | 公式で確認 | 海外のみ 最高2,000万円 | リボ手数料の発生月の翌月に加算 |
この表は、年会費・申込資格・保険・ポイントという4つの軸で並べました。
順位は付けていません。
どの軸を重く見るかで、選ぶカードは変わります。
申込資格が「公式で確認」の欄は、この記事で年齢や収入の条件まで確かめていない項目です。
申し込む前に、公式サイトで見てください。
順番に見ていきましょう。
JCBカード S|一般カードの後継で、年会費が永年無料
JCB一般カードの新規発行が終わったあとに、同じ位置づけで募集が始まったカードです。
- 年会費:本会員・家族会員とも永年無料
- ポイント:200円(税込)につき1ポイント
- 旅行の保険:海外旅行保険が最高2,000万円
- ショッピングガード保険:付帯(補償額と条件は公式で確認)
国内の旅行保険は付かない表記です。
JCB一般カードを以前から持っている方は、そのまま使い続けられます。
向かない人は、国内旅行の保険をカードに付けたい人です。
その場合は、ゴールド以上か、ほかのカードを見てください。
JCB CARD W|18〜39歳限定。ポイントがいつでも2倍
JCB CARD Wは、申し込める年齢が限られているカードです。
- 年会費:永年無料
- 申込資格:18〜39歳(39歳までに申し込めば、40歳以降も年会費無料)
- ポイント:いつでも2倍(公式の表記で1.0%還元)
- 旅行の保険:海外旅行保険が最高2,000万円
- ショッピングガード保険:海外で使ったときに最高100万円
同じ年会費無料のJCBカード Sより、ポイントの貯まり方は有利です。
その代わり、国内の旅行保険は付かない表記になっています。
向かない人は、40歳以上の方です。
申込資格に当てはまらないので、JCBカード Sを見てください。
JCBゴールド|旅行の保険とラウンジを重く見る人向け
JCBゴールドは、年会費がかかる代わりに、旅行まわりの特典が厚くなるカードです。
- 年会費:11,000円(税込)。オンライン入会は初年度無料
- 旅行の保険:海外旅行保険が最高1億円。国内の旅行保険も付く
- 空港ラウンジ:国内の主要空港とホノルル空港のラウンジが無料
- ポイント:200円(税込)につき1ポイント
- ボーナス:年間の利用額に応じて、ボーナスポイント
年会費の分を取り戻せるかは、旅行や出張の回数で決まります。
飛行機に乗る機会が少ないと、ラウンジや保険を使い切れないかもしれません。
向かない人は、旅行や出張がほとんどない方です。
年会費のほうが大きくなりやすいので、注意してください。
JCBプラチナ|コンシェルジュとプライオリティ・パスが付く最上位
JCBプラチナは、オリジナルシリーズの中で最上位のカードです。
- 年会費:27,500円(税込)
- 旅行の保険:国内外で最高1億円
- プライオリティ・パス:世界の空港ラウンジが無料(申込が必要・本会員のみ)
- コンシェルジュ:24時間365日利用できる専用デスク
公式ページから、直接申し込める記載になっています。
申込資格や審査の基準はページに書かれていません。
申し込む前に、公式サイトで確認してください。
向かない人は、プライオリティ・パスやコンシェルジュを使う予定がない方です。
まずは、ゴールドで足りるかを考えてみてください。
JCB CARD R|ショッピングの支払いがリボ払いのみ
JCB CARD Rは、リボ払い専用のカードです。
- 年会費:ずっと無料
- 支払い方法:ショッピングの支払いはリボ払いのみ
- ポイント:リボ払いの手数料が発生した翌月に、ポイントが加算される
- 旅行の保険:海外旅行保険が最高2,000万円
ポイントが増えるのは、リボ払いの手数料を払った月です。
つまり、ポイントの上乗せは、手数料の負担とセットになっています。
向かない人は、リボ払いを使わない方や、使いすぎが心配な方です。
その場合は、JCBカード SかWのほうが合っています。
比べてから決めたい方へ
ほかのカードも候補に入れて比べたい方向けです。
JCBのポイントは2026年1月に「J-POINT」へ変わりました
JCBのポイントは、2026年1月13日に「Oki Dokiポイント」から「J-POINT」へ変わりました。
名前だけでなく、ポイントの数え方と1ポイントの価値も変わっています。
- ポイントの付き方:1,000円につき1ポイントから、200円につき1ポイントへ
- 1ポイントの価値:最大5円分から、最大1円分へ
- ポイント交換:MyJCB Payで1ポイント1円分。ほかのポイントへの移行は1ポイント0.7円分
- 持っているポイント:自動で引き継がれ、有効期限もそのまま
付与されるポイントの数と、1ポイントの価値が、同時に変わっています。
古い記事や口コミにある「1ポイント5円」という説明は、いまの制度には当てはまりません。
数え方が変わったので、見た目の数字だけで旧制度と比べないようにしてください。
貯まり方が変わるしくみは、3つあります
- J-POINTボーナス(旧スターメンバーズ):50万円(税込)の利用ごとに、翌月にボーナスポイント
- J-POINTパートナー(旧オリジナルシリーズパートナー):登録したお店でポイント2倍以上
- J-POINTモール(旧Oki Dokiランド):ネット経由の買い物で、最大20倍
ボーナスの集計期間は、毎年12月16日から翌年12月15日までです。
J-POINTパートナーは、オリジナルシリーズのカード限定です。
事前のポイントアップ登録も必要になります。
対象のお店と倍率は入れ替わるので、この記事には書きません。
公式サイトで、最新の一覧を見てください。
ポイントは貯め込まず、使う前提で選びます
私は、ポイントは現金と同じものだと考えています。
そのため、貯めるよりも、貯まったらすぐ使う派です。
以前、貯めていたポイントを別のポイントへ統合したことを忘れて、失効させてしまったこともあります。
JCBのポイントの残りと有効期限は、会員向けのサイトで確認してください。
古いカードを持っている方は、まず自分のポイントの残りを見るところから始めるのがおすすめです。
キャンペーンは時期によって入れ替わります
JCBカードは、店舗のクーポンやポイントアップなど、いろいろな企画を行っています。
クーポンやポイントアップの内容と期間は、入れ替わりが早いところです。
申し込む前に、公式サイトで今の内容を確かめてください。
海外で困ったときのために、JCBプラザを知っておく
海外旅行でいちばん不安なのは、言葉が通じないことです。
JCBプラザは、観光案内やレストランの予約、緊急時のサポートを日本語で受けられる窓口です。
ホノルル・グアム・ソウル・香港・バンコク・パリなどの主要都市にあります。
一部の窓口は「JCBプラザ ラウンジ」になっていて、ドリンクの提供やマッサージ機、荷物の預かりなどのサービスがあるのが特徴です。
JCBプラザが近くにない地域では、JTBグローバルアシスタンスの海外緊急サポートネットワークで、日本語の緊急サポートを受けられます。
JCBプリペイドは、このサービスの対象外です。
不正利用があったときの補償の条件
カードの不正利用は、どのブランドでも起こりえます。
大事なのは、起きたときに補償を受けられる条件を知っておくことです。
JCBの補償は、該当の明細が載ったご利用明細の通知から、60日以内に届け出ることが条件です。
調べたうえで第三者の不正利用と認められれば、請求が取り消されます。
分割払いやリボ払いの場合は、初めてその利用が載った明細の通知が起点です。
明細は、届いたらすぐ見る習慣をつけておくと、期限に間に合いやすくなります。
申し込む前に、公式で確かめておきたい3点
この記事の数字は、2026年9月25日時点のものです。
カードの条件は変わることがあるので、申し込む前に次の3点を公式サイトで見てください。
- 年会費と、年会費が無料になる条件
- 申込資格(年齢・収入の条件)
- 付帯保険の適用条件(旅費をカードで支払う必要があるか)
私は、よく使うお店や経済圏に支払いを寄せると、管理が単純になって効率も上がると考えています。
よく使うお店がJCBに対応している人は、JCBに寄せる選び方が合います。
そうでない人は、ほかのお金の話もまとめたページから、自分に合う選択肢を探してみてください。
確認日:2026年9月25日(JCB公式サイトの各カードのページ)

