クレジットカード

クレジットカードの支払いができなくなって自己破産するケースが増えています。

キャッシュレスサービスが一気に普及したことで、それにひもづけるクレジットカードもすさまじい勢いで発行されています。

その結果、クレジットカードを使いすぎて支払いができなくなり、自己破産に至るケースが増えているのです。

ちなみに自己破産というのは、お金を借りすぎた人が「もう借金を返せない!」ということで裁判所に破産を申し立て、それが認められれば借金が棒引きになる代わりに、破産者に色々なペナルティが課されるという制度です。

クレジットカードは買い物などをしたときに、一定期間建て替えておいてもらえるサービスですが、これも一種の借金とみることができます。

クレジットカードさえあれば手元に現金がなくてもそれなりに大きな金額の買い物ができてしまうため、自制心のない人は自分の支払い能力を超えてどんどんお金を使ってしまいます。

そうすると、支払日になっても引き落とし口座に資金を用意できず、クレジットカードも利用を停止させられます。これだけなら多少支払いが遅れるだけでなんとか切り抜けることができるかもしれませんが、ときに何枚ものクレジットカードで何百万円もの買い物をしてしまい、全く支払いが不可能になってしまう人もいます。

そうなると自己破産の選択肢が浮上してきます。

自己破産を申請してこれが認められれば原則として借金は全てなくなりますから当然、クレジットカードの借金もなくなります。

しかし、クレジットカード会社としては自己の債権が回収できなくなるわけですからとんだ迷惑です。

そのため、自己破産をした債務者については信用情報機関を通じて各クレジットカード会社同士が情報を共有し、以後、当分の間、その人は新しくクレジットカードを申し込んでもいずれのカード会社の審査も通らないことになります。

クレジットカードを持てない期間は自己破産後、7~8年くらいと言われていますが、それはその人がその時点でどれくらいの経済的信用を回復しているか、クレジットカード会社がどのように審査するかなど、いろいろな要素に左右されます。

クレジットカードは大変便利なものですが、無理な使い方をし、返済ができなくなってしまうと大きな不便を被ります。

クレジットカードは、自己の支払い能力を考え、しっかり計画を立てて使うことにより、支払いできなくならないように気をつけなくてはなりません。