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不動産の売却査定はなぜ無料で受けられるのか。仕組みと注意点をぜんぶ書きます

2026 8/27
不動産の売却・査定
2026年8月8日2026年8月27日
相続した実家の売却査定=ノムコム(案件LP)
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査定が無料で受けられるのは、親切だからではありません。
お金がどこから出ているかを先に書きます。
そのうえで、頼む前に決めておくことまで並べます。

これは何か

これは、野村不動産ソリューションズが運営する不動産情報サービス「ノムコム」の、売却査定の申し込みです。相続した実家やマンションが「いま、いくらくらいで売れる見込みか」を、この1社に見てもらう申し込みです。

私がこれを紹介する目的は、実家を売らせることではありません。「売る/貸す/持ち続ける」のどれを選ぶにしても、金額が分からないままでは選べない——その1点です。査定は、選択肢を比べるための数字を手に入れる作業だと考えています。

先に仕組みの話をします。査定が無料で成り立つのは、売却が決まったときに不動産会社が受け取る仲介手数料が収益源だからです。つまり査定した会社は、その後の売却も任せてほしいと考えています。私はお金のことを考えるとき、まずその仕組みの取り分が誰に流れているかを見ます。仕組みを知った上で使えば、これは十分に役に立つ道具です。知らずに使うと、査定額の大小だけで会社を選ぶことになります。

※ここでは、個別の物件がいくらになるかは扱いません。金額は物件ごとに違い、私が予想できるものでもありません。

一括査定とは別のものです

不動産の査定というと、複数社にまとめて依頼する「一括査定」を思い浮かべる方が多いと思います。これはそれとは別で、1社に絞って依頼する形です。

違いは、申し込んだあとに起きることです。一括査定は仕組み上、登録した複数の会社から相前後して連絡が来ます。営業というより物件情報の確認が主な用件ですが、件数がまとまって来ることは知っておいたほうがいい。1社に絞る形では、やりとりの相手は基本的に1社です。

どちらが良いという話ではありません。相場の幅を広く知りたいなら複数社、まず1つ数字を持って落ち着いて考えたいなら1社。私は、相続の直後で頭の整理がついていない段階なら、後者から入るほうが疲れないと考えています。

向いている人・向いていない人

向いている人
相続した実家・マンション・土地があり、売るかどうかをこれから決める方/兄弟で分ける話をするために、まず金額の目安が要る方/固定資産税や管理の負担が続いていて、いつまで持つかを考え始めた方
向いていない人(見送りで正解です)
売る意思がまったくなく、金額を知る必要もない方/すでに信頼している不動産会社があり、そこに任せると決めている方/相続の手続き(遺産分割協議・相続登記)がまだ何も進んでおらず、誰が引き継ぐかも決まっていない方(査定は受けられますが、売却には登記上の名義が要るので、先にそちらを進めるほうが早い場合があります)

※対応しているエリア・物件の種類(マンション/一戸建て/土地)は変わることがあります。自分の物件が対象かどうかは、リンク先の最新の案内で確認してください。空振りで時間を使わずに済みます。

使い方(やることはこれだけ)

やることは4つです。申し込み自体は10分ほどで終わります。

  • 手元にある情報を集めておく(住所・面積・間取り・建てた年。固定資産税の納税通知書があれば、だいたい足ります)
  • リンク先で物件の種類とエリアを確認し、査定を申し込む
  • まずはデータだけで出す査定(机上査定)から。実際に見てもらう訪問査定は、数字を見てから決めればいい
  • 査定額が出てもその場で売却を決めない。「いくらなら売るか」は、税金と兄弟の話がついてから決める

しばおが特に伝えたいこと

実家の話は、金額の話であると同時に、家族の話です。だから話が進まない。「売る」と言い出した人が悪者になる空気があって、誰も切り出せないまま何年も過ぎる——これはよく聞く話です。

そこで効くのが、数字を1つ出すことだと私は考えています。「売ろう」ではなく「いくらか分かった」から始めれば、感情の話ではなく条件の話になります。売らないという結論でも構いません。金額を知った上で持ち続けると決めたのなら、それは何も知らずに放置しているのとは別のことです。

もうひとつ。査定額は「この金額で売れる」という約束ではありません。売り出してみないと分からないのが実際のところで、成約価格が査定額を下回ることも上回ることもあります。査定額は判断の材料であって、結論ではない。そこだけ間違えなければ、無料で使える道具として十分に価値があります。

リスクと注意点

  • 金銭的な持ち出し:査定は無料です。実際に売却を依頼して成約した場合は、仲介手数料が発生します。売るかどうかは完全にあなたの自由です
  • 査定額は保証ではない:査定額は過去の取引事例などから算出した見込みで、その金額で売れることを約束するものではありません。会社によって金額が違うのも普通のことです
  • 申込後に連絡が来ます:申し込むと、物件情報の確認や査定結果の説明のために電話またはメールでの連絡があります。都合の悪い時間帯があるなら、申込フォームの段階で伝えておくと楽です
  • 訪問査定は在宅が要ります:詳しい金額を出す訪問査定では、物件を見てもらう時間が必要です。遠方の実家なら、そこそこの移動時間がかかります
  • 売却を急かされたと感じたら持ち帰る:その場で媒介契約(売却を任せる契約)を求められたら、一度持ち帰って構いません。断っても何も失いません
  • 名義の問題:売却には、登記上の名義が売主本人になっている必要があります。相続登記が済んでいないと売却の段階で止まります(査定を受けること自体はできます)
  • 税金は別途の話:売却益が出た場合の譲渡所得税や、使える特例の条件は物件ごとに違います。金額が大きい話なので、税理士や税務署に確認してください。ここでは扱いません

情報の最終確認日:2026年8月7日

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本音だから、効く。お金のハナシ。

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この記事を書いた人

しばおのアバター しばお

はじめまして、しばおです。1974年生まれ、団塊ジュニア。老後のお金も働き方も、正直かなり他人事じゃない世代です。
人材会社をやっていたので、「会社側の景色」も「転職する側の景色」も両方知っています——というのも自分自身、転職活動を5回、6社を渡り歩いてきたから。零細もブラックもベンチャーも経験すれば、一方では国内大手も、グローバルJTCも経験済み。送り出す側・動く側、両方でヘトヘトになった実績があります(自慢にはなりません)。
お金の話でいうと、若い頃は短期売買でそこそこ派手にやられました。今は反省して長期インデックス派です。「授業料、高くつきました」が口癖です。
座右の銘は「50歳になったら3億持てりゃいい」。まだ道半ばですが、この記事もその道のりの記録の一つです。

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