資金繰り

ビジネスをしてると現金が足りなくなることがあります。

今このページに来ているあなたもそうなのではないでしょうか?

状況はいろいろでしょう。

  • 仕入先や外注先に代金が払えない
  • 給料が払えない
  • 手形を落とす見通しが立たない
  • 税金や年金を払えない
  • 銀行融資の返済できない

今あなたがしなければならないことは、とにかく必要な期日までに資金を確保することです。

その期限が今からどれだけ先なのかによって取りうる手段や方法は異なるでしょう。

ですが、まずは出来る限り手順を追って手段を考えて行くことが大切です。

現状を把握する

これから現金を確保するために残された時間がどれくらいなのか、また、それまでにいくら用意する必要があるのかを正確に把握するには、資金繰り表を作ることが必要です。

資金繰り表は大きな規模でなければ自分で作ることができますが(参考:資金繰り表の作り方)、それなりの規模の事業になっているのであれば、経理担当者に作ってもらったり、会計事務所に作成のアドバイスを依頼したほうが良いでしょう。

営業を黒字にする

事業を黒字で回すように努力することは当然であり、まさに釈迦に説法でしょうが、目の前の資金繰りに追われているつい現業が疎かになりますので念のため。

事業自体が赤字になってしまえばいくら小手先のテクニックで資金を手当し、その場を乗り切ったとしてもしばらくすれば再びお金が足りなくなるのは必然です。

ですから、事業そのものを黒字で回すことにかくこだわってください。

言うまでもないですが、営業を黒字にするには収入を多くし、支出を下げることにつきます。

売上を極大化し、余計な支出は極力しない。取引先には常に値引きの交渉をする。

こういった地道な積み重ねが、着実に手元の資金を厚くし、経営を安定させます。

回収は早く、支払いは遅く

ここからが狭い意味での資金繰りです。

営業が黒字でも手元にあるのが売掛債権や在庫ばかりでは、いろいろな支払いのための現金がなくなってしまいます。入金日よりも先に支払日が来てしまいますからね。

そこで、資金繰りを回すために最も大切な2点、つまり、債権の回収を早くし、自社の支払いは極力遅らせて手元に現金を確保することを考えましょう。

回収を早くする

売上代金については以下に早く回収するかを常に考えるようにしてください。あまりにも回収が遅くなるような場合は、現金払いの場合は値引きをするなどしてもよいかもしれません。

支払を遅くする

③とは反対に、支払はできる限り遅くできないかを常に考えるようにしてください。

例えば飲食店が開業するような場合、借入金の支払いが、保健所の審査が下りてからになってしまうため、店舗の改装費用などを借入ができる前に支払わないといけないケースがあります。このような場合には、業者にお願いをして支払いを遅らせてもらったりすることで資金繰りを何とかする必要があります。常に支払いは遅くできないか、ということを考えるようにしてください。

おまけ:もらえるものはもらう

補助金、助成金など…。本業をおろそかにし、このようなものにばかり頼るのはよくないですが、もしもらえそうなものがあれば申請するのもよいと思います。