ねんきん定期便を封筒に戻した夜、なぜかビットコインを検索してしまう。
50代には、そういう夜があります。
私にもかつて、その夜が来ました。
この記事では口座より先に決める金額の話から、5つの手順を順に並べます。
月3,000円の枠で試すか、見送るか。
その線引きまで、一緒に決めていきましょう。
比較から入りたい方は、取引所を選ぶ4つの判断軸を先に見るという読み方もできます。
最初に決めるのは、口座ではなく金額の上限
手順の1番は、口座開設ではありません。
検索で出てくる始め方は、たいてい口座開設から始まります。
50代は、逆から行きます。
先に「失っても生活が変わらない額」を決めて、その中だけで動く順番です。
私の場合、月々の家計が痛まない額を目安にしています。
たとえば、月3,000円なら年間で36,000円です。
全部なくなっても、夕食の笑い話で済む額なら決めやすいはずです。
実は55歳の私も「この額まで」と決めて、暗号資産を50万円ぶんだけ買いました。
評価額は一時5倍ほどに膨らみ、その後の急落で、いまは買値をわずかに上回る程度です。
それでも上限を先に決めていたので、生活は何ひとつ変わりませんでした。
売らずにそのまま持ち続けていられるのも、生活と切り離した枠の中のお金だからです。
この経験が、手順の1番に金額の上限を置いた理由です。
では、上限はいくらならいいのか?
正解は家計ごとに違います。
私も試算の途中で腕を組んだまま、10分ほど置物になりました。
弱い立場ほど、月々の安全がいちばん大事だと考えているからです。
退職金と老後の生活費は、1円も入れない
ここだけは、はっきり書かせてください。
暗号資産の値動きは、株より大きく振れる日が珍しくありません。
価格の変動で、元本割れになる可能性がある商品です。
増える結果を約束する仕組みは、どこにもありません。
しかも暗号資産は、円やドルのような法定通貨ではありません。
国がその価値を支えるお金ではない、と覚えておいてください。
50代の持ち時間は、20代より短いのが現実です。
大きく減らすと、取り返す時間も収入の伸びしろも限られます。
だから、退職金と老後の生活費には指一本触れないと先に決めます。
口座を開いて500円で買うまで、5つの手順
ここからは、事務的にいきましょう。
手順1|上限額を紙に書いて、見える場所に貼る
やることは、書くだけです。
月々の額と、合計の上限額を決めて紙に書きます。
スマホのメモでも構いませんが、目に入る場所に置くのが目的です。
相場が上がった日ほど、上限を書き換えたくなるからです。
手順2|金融庁に登録された業者かを確かめる
口座を開く前に、ひと手間だけかけます。
見るのは、金融庁に登録された暗号資産の交換業者かどうかです。
登録済みの業者の一覧は、金融庁のサイトで公開されています(2026年8月18日確認)。
ここに名前のない海外の業者を、私は使いません。
手順3|口座を開く(本人確認は2つの方式)
国内の会社なら、スマホと本人確認書類で申し込めます。
コインチェックの場合、本人確認の方式は2つあります(2026年8月18日時点・公式FAQ)。
アプリで完結する方式なら最短で即日、ハガキが届く方式なら最短で2日です(同)。
公式FAQによると、使える書類は運転免許証やマイナンバーカードなどです。
申込みが混み合うと、手続きに3日以上かかることもあります(同)。
待つ間に、次の手順の準備だけ進められます。
口座の中身や向き不向きは、別のページに詳しく書きました。
1社目の口座の中身を先に確かめておくと、申込み画面で迷いにくくなります。
手順4|販売所で、まず500円だけ買ってみる
口座ができたら、いよいよ購入です。
コインチェックの販売所なら、どの暗号資産も500円から買えます(2026年8月18日時点・公式)。
最初はビットコインを500円ぶん、1回だけです。
株と違い、取引は24時間365日いつでもできます(2026年8月18日時点・公式)。
積立で少しずつ買う方法もあります。
たとえば、SBI VCトレードの積立は500円からで毎日・毎週・毎月の3プランです(2026年8月18日時点・公式)。
少額のときの買いやすさは、実は会社ごとに差が出ます。
迷いそうなら、少額の買いやすさを4社で見比べると1社目を決めやすくなります。
手順5|二段階認証を設定して、記録を残す
買えたら最後に、守りの設定です。
アプリの二段階認証を設定して、パスワードの使い回しをやめます。
買った日付と金額は、メモに残しておきます。
売って利益が出た年に効いてくるのが、この記録です。
NISAが先か、仮想通貨が先か
私の答えは、NISAが先です。
私は25歳から40歳ごろまで、株や先物やFXで短期売買を続けました。
FXのレバレッジは、最大で15倍や16倍もかけていました。
ニュースに飛び乗り、米国株のCFDを約1億円ぶん空売りしたこともあります。
20分で、含み益は1,000万円になりました。
その後は踏み上げにあい、最後は大きな損で終わりました。
高いレバレッジで一度勝つと、同じ張り方を次も繰り返したくなるものです。
その失敗のあと、投資の本を読みあさって長期のインデックス投資に変えました。
だから、主役はNISAで積み立てる株式のインデックスだと考えています。
暗号資産は、余った資金で持つ小さな脇役にとどめます。
なお、レバレッジ取引や自動売買に私は手を出しません。
向く人が少ないと、身をもって知っているからです。
50代を狙う投資の誘い、3つの入り口
始め方と同じ重さで、断り方の話をさせてください。
1つ目は、SNSの広告や有名人をかたる投資グループへの誘いです。
2つ目は、恋愛や友情をよそおって近づき、投資に話を移す型です。
3つ目の相手は「損はさせない」と言い切り、海外の口座へ送金させます。
共通の入り口は、金融庁に登録のない相手からの誘いです。
登録の有無をその場で調べる癖が、いちばんの守りになります。
迷ったら、家族に話してからでも遅くありません。
税金の線と、家族への伝え方
少額でも、税金の線だけは先に引いておきます。
会社員は、給与のほかの所得が年20万円以下なら所得税の確定申告は不要です(2026年8月18日時点・国税庁)。
20万円を超えた年は、申告が必要になります(同)。
医療費控除などで申告する年は、20万円以下でも記載が必要です(同)。
もう1つ、住民税の申告は所得税とは別の話です。
細かい線は、国税庁のサイトと住んでいる自治体で確かめてください。
個別の事情は、税務署の窓口に相談するのが早いはずです。
家族には、口座の存在と上限額を伝えておきます。
50代の投資は、自分ひとりの話では終わらないからです。
もしもの時に、家族が口座に気づけない事態も防げます。
順番はNISA、暗号資産は月3,000円の枠で
最後に、私の順番を整理します。
我が家では、主役であるNISAの枠を埋めるのが先です。
それでも同世代に聞かれるたび、答えに困るのが嫌で調べ始めました。
この記事は、各社の公式サイトと国税庁の資料を読み比べて書いています。
始めるなら月3,000円の枠から、というのが私の答えです。
嫌になったら、やめて戻ればいいだけですから。
どう始めるか、そもそも始めるか。
最終的な判断は、この記事を読んだご自身で決めてください。
私は株や先物で25年、失敗と回り道を重ねてきた55歳の会社員です。
どんな人間が書いているかは、運営者しばおのプロフィールで公開しています。
次の一歩は、1社目を決めることです。
4社をならべた判断軸の比較を見ると、ご自身の基準で選べるようになります。
この記事は、2026年8月時点の公式情報を確かめて書きました。
最終確認日は、2026年8月18日です。
最新の条件は、各社の公式サイトでご確認ください。

