先に結論。看護師の相談先は「いま何に困っているか」で決まります
看護師の転職を考え始めたとき、多くの人が最初に検索するのは「看護師 転職サイト おすすめ」です。
でも実際に迷っているのは、サイトの優劣ではないことが多いと思います。
電話で急かされたくない、夜勤をやめたら手取りがどうなるか分からない、この年齢やブランクで雇ってもらえるのか——困りごとの種類によって、合う窓口はまったく違います。
このページでは、相談先に順位をつけていません。
かわりに、①いまの自分に合う窓口はどのタイプか ②何を軸に選べばいいか ③それぞれの窓口の性格、の3つを順に書きます。
窓口の性格も、一つひとつ違います。
担当者に求人を選んでもらうエージェント型、担当者を介さず自分で求人を探す検索型、一定期間だけ現場に入る派遣型、無料の公的な窓口。
まずどんな種類があるかを知ってから比べたほうが早いです。
電話でのやりとりをできるだけ減らしたいなら、担当者制度のないジョブメドレー看護師。
単発のアルバイトも見てみたいならMRT看護師。
転職の前に、短い期間だけ派遣で外の職場を見たいならスーパーナース。
まずは無料の公的な窓口に相談したいなら都道府県ナースセンター、です。
総合的にエージェントへ任せたいなら、この後に並べる4社を見比べてください。
この順番の決め方
比べたのは、看護師の転職を考えている人が実際に相談・利用できる窓口8つです。
総合的なエージェント型、単発のアルバイトも扱う型、担当者を介さない求人検索型、派遣型、無料の公的窓口まで、性格がはっきり分かれる窓口を集めました。
並べる軸にしたのは次の3つです。
①初回の連絡は電話が必須か、LINE・メールや自分で求人を見るだけで進められるか(電話を受けられる時間が限られる夜勤者ほど重い軸です)②常勤だけでなく、非常勤・単発・派遣までどれだけ幅広い働き方に対応しているか(年齢やブランクがあっても選べる道の広さです)③運営している会社と、その根拠(許可・法律)が何か。
夜勤手当を含めた手取りの見え方は求人ごとに違うので、気になる求人は、担当者か応募先に基本給と手当の内訳を確認してください。
並び順は、①担当者に相談しながら求人を紹介してもらうエージェント型 ②自分で求人を探して応募する求人検索型 ③一定期間だけ現場で働く派遣型 ④無料の公的窓口、の順にしています。
窓口の性格が「誰かに選んでもらう」から「自分で探す」「短い期間だけ試す」「公的に相談する」へ変わっていく順であって、優劣の順ではありません。
各社の情報は、2026年9月27日の各社の公式サイトの内容です。
8つの相談先を並べてみると
| 相談先 | 型 | 連絡の主導権 | 扱う雇用形態 | 運営会社・根拠 |
|---|---|---|---|---|
| ナース専科 | エージェント型 | 登録後、電話で希望を聞き取り | 常勤中心 | 株式会社エス・エム・エス |
| レバウェル看護 | エージェント型 | 登録後、電話で15分ほど聞き取り。求人はLINE・メールで届く | 常勤中心(病院・介護施設・保育園など、看護師が働く職場を幅広く) | レバウェル株式会社 |
| マイナビ看護師 | エージェント型 | 登録後に電話かメールで連絡。面談はWebも可 | 常勤中心(総合病院〜美容クリニックまで幅広い施設) | 株式会社マイナビ |
| 看護roo! | エージェント型 | アドバイザー面談のほか、LINEでも相談できる | 常勤中心(病院・施設・訪問看護など) | 株式会社クイック |
| MRT看護師 | エージェント型+単発 | 会員登録後、自分で求人を検索。公式LINEもある | 常勤・パート・単発の3形態 | MRT株式会社 |
| ジョブメドレー看護師 | 求人検索型 | 担当者制度がなく、自分で検索・応募 | 正職員・契約職員・パート・バイト | 株式会社メドレー |
| スーパーナース | 派遣型 | 登録後、派遣の求人を紹介 | 常勤・パート・派遣。単発は別サービス | 株式会社スーパーナース |
| 都道府県ナースセンター | 公的窓口 | 窓口・電話での職業相談 | 常勤・非常勤どちらも紹介 | 都道府県看護協会(看護師等の人材確保の促進に関する法律に基づく無料職業紹介) |
民間の会社が求職者に仕事を紹介するには、厚生労働大臣許可が必要です。
許可番号は、各社の公式サイトの下のほうに載っています。
この8つに実際に申し込んで確かめたわけではありません。
ここに書いたのは、各社の公式サイトで確認できた範囲の情報です。
ナース専科|総合的にエージェントへ相談したい人へ
ナース専科は、エス・エム・エスが運営する看護師専門の転職支援サービスです。
公式サイトによると、看護学生向けの就職情報や看護師向けのコミュニティも含めて、看護師領域のサービスを1つのブランドにまとめているとのことです。
担当者に希望を伝えて求人を紹介してもらう、総合的なエージェント型です。
登録後は、キャリアパートナーが電話で希望を聞き取るところから始まります。
向かない人は、担当者を介さず自分のペースで求人だけ見たい人です。
初回の連絡は電話や面談が基本になりやすいので、電話を減らしたい人は他の窓口もあわせて検討してください。
レバウェル看護|病院・介護施設・保育園など、看護師が働く職場を幅広く相談したい人へ
レバウェル看護は、レバウェル株式会社が運営する看護師向けの転職支援サービスです。
公式サイトによると、病院・介護施設・保育園など、看護師が働く職場を幅広く扱っていて、転職アドバイザーによる相談・スカウト・求人サイトの3つを兼ね備えているとのことです。
書類添削や面接対策、条件交渉まで相談できるとしています。
最初に電話で15分ほど希望条件を聞き取り、その後の求人はLINEやメールで届く流れだと説明されています。
実際に働いている人へのインタビューで、職場の様子を伝えているとのことです。
向かない人もいます。
電話で15分の聞き取りも受けたくない人には、向いていません。
担当者からの連絡を最小限にしたい人は、最初にその希望を伝えてください。
レバウェル看護についてまとめたページもあわせてどうぞ。
マイナビ看護師|対応施設の幅を広く見たい人へ
マイナビ看護師は、人材サービス大手のマイナビが運営する看護師向けの転職支援サービスです。
公式サイトによると、全国47都道府県に対応し、総合病院・大学病院・クリニックから訪問看護ステーション、介護施設、美容クリニックまで幅広い施設の求人を扱っているとのことです。
専属のアドバイザーが求人紹介から書類作成、面接、内定までサポートするとしています。
登録後の最初の連絡は電話かメールで、面談はWebでも受けられるとしています。
向かない人は、担当者を介さず自分のペースで探したい人です。
全国対応で施設の種類も幅広い分、担当者との面談が前提になる点は他のエージェント型と同じです。
看護roo!|面談とLINEの両方で相談したい人へ
看護roo!は、東証プライム上場の株式会社クイックが運営する看護師専門の転職支援サービスです。
公式サイトによると、病院だけでなく福祉施設、健診センター、訪問看護など多様な求人を扱っているとのことです。
無料会員登録のあと、キャリアアドバイザーとの面談から始まり、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策、日程調整の代行までサポートするとしています。
公式サイトによると、面談だけでなくLINEでの相談にも対応しているとのことです。
向かない人もいます。
担当者と話しながら進める形が基本なので、自分だけで求人を眺めたい人は求人検索型のほうが合います。
電話でのやりとりを避けたい人は、最初の連絡でその希望を伝えてください。
MRT看護師|常勤だけでなく単発バイトも探したい人へ
MRT看護師は、MRT株式会社が運営する医療系人材の紹介サービスです。
公式サイトによると、看護師のほか医師なども対象にしていて、常勤・パート・単発アルバイトの3つの働き方を扱っているとのことです。
会員登録をすると、自分で求人を検索して応募できます。
公式LINEも用意されています。
向かない人は、常勤の求人だけをじっくり比較したい人です。
単発・非常勤まで幅広く扱う分、常勤に特化したエージェントほどの手厚いサポートを想定しない方がよさそうです。
ジョブメドレー看護師|担当者を介さず自分のペースで探したい人へ
ジョブメドレー看護師は、株式会社メドレーが運営する求人検索サイトです。
公式サイトによると、担当者制度そのものがなく、自分で条件を絞って求人を検索し、応募も直接行う仕組みになっているとのことです。
LINEを登録してプロフィールを入力すると、事業者側からスカウトが届く機能もあるという説明がありました。
担当者からの電話を受けたくない人、まず自分で求人を眺めてみたい人に向いています。
夜勤明けで電話に出られる時間が限られている人にも、この仕組み自体が合いやすいはずです。
向かない人は、求人票の読み方や条件交渉を担当者に任せたい人です。
担当者制度がない分、条件面のすり合わせや面接対策は自分で行う必要があります。
スーパーナース|転職の前に、短い期間だけ別の現場で働いてみたい人へ
スーパーナースは、1993年創業の看護師専門の人材紹介・派遣会社です。
公式サイトによると、常勤・パートの転職求人に加えて、派遣の求人(紹介予定派遣や産休・育休の代わりの派遣を含む)を扱っているとのことです。
1日だけの単発バイトは、同じ会社が別のサービスとして運営しています。
登録はオンラインで完結し、利用は無料としています。
いきなり常勤で転職を決めるのではなく、まず派遣で別の職場を短い期間だけ見てみたい人に向いています。
ただし、看護師の派遣は法律上、病院や診療所では原則できません。
認められているのは、介護施設などの職場や、紹介予定派遣、産休・育休の代わりといった例外に限られるので、申し込む前に派遣先の種類を確認してください。
向かない人は、最初から常勤の転職先だけを探したい人です。
派遣を軸にした窓口なので、常勤一本で探したい人には他のエージェント型が合います。
都道府県ナースセンター|公的な窓口で無料相談したい人へ
都道府県ナースセンターは、看護師等の人材確保の促進に関する法律に基づいて、各都道府県の看護協会が運営している窓口です。
公式サイトによると、47都道府県すべてにあり、無料の職業紹介と、離職を防ぐための就業相談の両方を行っているとのことです。
オンライン版の「eナースセンター」を使えば、窓口に出向かなくても全国の求人を検索・応募できるという説明がありました。
民間のエージェントに登録する前に、まず公的な窓口で相談してみたい人に向いています。
登録も相談も無料なので、民間の窓口と並行して使うこともできます。
向かない人は、担当者に求人を選んでもらいたい人や、手厚い転職サポートを期待している人です。
条件交渉まで担当者に任せたい人は、民間のエージェントもあわせて見てください。
今日は動かなくていい人
次に当てはまるなら、いま無理に動く必要はありません。
- いまの職場に不満がなく、夜勤の回数や働き方を変えるつもりもない人。
- 辞めたい理由が「なんとなく」で、まだ言葉にできていない人。
- 家庭の事情や体調など、転職より先に片づけたいことがある人。
「なんとなく」のまま相談に行っても、担当者も判断のしようがありません。
まず、いま何に困っているのかを——電話が嫌なのか、収入が心配なのか、年齢が気になるのか——自分の言葉で1行にしてみてください。
それができてから相談しても遅くはありません。
よくある質問
複数の窓口に、同時に登録してもいいのか
問題ありません。
複数の窓口を比べてから決める人は少なくありません。
ただし、同じ求人に複数の窓口から応募するのはやめてください。
施設側が混乱します。
相談したら、転職しないといけないのか
そんなことはありません。
話を聞いて、条件が合わなければ断ってかまいません。
こちらから断りの連絡を入れれば十分です。
私が「困っていること」で並べた理由
私はかつて人材会社をやっていて、自分自身も転職活動を5回、6社を渡り歩いてきました。
人を送り出す仕事と、自分で動く転職の両方をやってきて、断言できることが1つあります。
担当者の質より先に、自分が対象外の窓口に時間を使ってしまうことのほうが、失敗につながりやすいということです。
看護師の場合は、それに夜勤という要素が重なります。
夜勤明けで電話に出られる時間が限られていたり、常勤以外の働き方も選びたかったりする人にとって、窓口の性格そのものが合う・合わないを分けます。
だから、優劣ではなく困りごとの種類で並べました。
お金の話は、転職の話だけでは終わりません。
収入が変わるタイミングは、家計や貯め方を見直す一番いい機会でもあります。
お金の全体像をまとめたページもあわせてどうぞ。
これを書いた私がどういう人間かは、運営者情報のページに書いた経歴をご覧ください。
情報の最終確認日:2026年9月27日。
制度や窓口の条件は変わることがあるため、申し込む前に各窓口の最新の案内をご確認ください。

