確定申告の時期が近づいて、複数の取引所に散らばった記録を前に手が止まった人へ向けて書きます。
「送金したぶんは課税されるのか」まで気になりだすと、なおさら手が止まります。
結論から言うと、送金という行為そのものは、課税の入口ではありません。
入口になるのは別の場面です。
白状すると、確定申告の書類を前にして、同じ取引所の履歴を三回数え直したことがあります。
この記事を読み終えると、自分の送金がどの場面で課税に関わるのかを、自分で仕分けできるようになります。
仕分けの見どころは3つだけです。
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送金そのものに、税金がかかるとは限らない
先に、いちばん大事な整理を書きます。
自分名義の取引所やウォレットの間でコインを動かすだけなら、それは保管場所を変えているだけです。
売ったわけでも、他のコインに換えたわけでもありません。
だから、この移動自体は課税の対象にならないという考え方が、一般に示されています。
課税の入口になるのは、別の場面。
コインを売って日本円にしたとき、他のコインに交換したとき、何かの支払いに使ったときです。
対価として受け取ったときも、同じです。
友人など第三者への送金は、贈与や対価の性質を持つことがあり、扱いが変わる場合があります。
自分の口座間の移動とは、そこが違うところです。
複数取引所の損益は、取引所ごとに完結しません
ここが、いちばん厄介な点です。
損益は、取得したときの価格と、売ったときの価格の差で決まります。
取引所を複数使っていると、この取得価格の計算を、取引所をまたいで通算する必要が出てきます。
A取引所で買って、B取引所へ送って売る。
このとき、取得価格の記録もいっしょに引き継ぐ形になります。
1つの取引所の履歴だけを見て計算した場合に起きやすいのが、この損益のずれです。
手計算で追い切るのが難しくなるのは、たいていこの通算のところです。
課税されるかどうかを確認する、3つの見どころ
仕組みが分かったところで、確認する手順に移ります。
見るところは、3つだけです。
ひとつめは、送金の相手です。
自分名義の別の取引所やウォレットへの移動か、それ以外への送金かを分けます。
ふたつめは、送金の前後で「売却」「交換」「支払い」が発生していないかです。
コインの形のまま移動しただけなら、通常はここに当たりません。
みっつめは、年間の損益の合計です。
給与を得ている方の場合、暗号資産を含めた雑所得の合計が年間20万円を超えると、確定申告の対象になりうるという目安が一般に示されています。
自分の状況がこれに当てはまるかは、税務署か税理士に確認するのが確実です。
3つを確認したうえで、取得価格の通算まで自分で追い切れるか、ここで見極めてください。
複数取引所を使っている方は、ツールで通算する選択肢をこちらで確認できます。
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無料で使える範囲や対応している取引所は、変わることがあります。
登録の前に、公式サイトの記載をご確認ください。
計算結果をそのまま申告に使えるかどうかは、ご自身での確認が必要です。
私は複数の取引所を行き来した経験はありません
正直に書くと、複数の取引所を行き来して損益をまとめた経験はありません。
似たような判断をしたのは、保有そのものについてです。
私が持っている暗号資産は、50万円分だけです。
一度、そこから5倍近くまで膨らんだことがあります。
その後、急落しました。
いまは、少しだけプラスの水準です。
最初から入れる額を決めていたので、増えても引き出しに走らず、そのままほったらかしにしています。
5倍まで膨らんだのは、あくまで一度の結果です。
同じことがまた起きると約束するものではありません。
……と偉そうに書いておいて、私は今でも、確定申告の時期が近づくと憂うつになります。
それでも不安な人が、実際にしていること
3つを確認したうえで、選ばれている道は、大きく2つに分かれます。
ひとつは、取引所が1つだけで、送金も自分名義の間の移動しかない人です。
この場合は通算計算が単純なので、今回は基本的な確認だけで十分です。
もうひとつは、複数の取引所を行き来している人、あるいは送金の履歴を自分でも追い切れなくなっている人。
この場合は、通算を自動でやってくれるツールに任せたほうが、抜け漏れが少なくなります。
取引所が1つだけの方は、今回はここで一区切りにしてもらって構いません。
複数取引所を行き来している方だけ、次の章のリンクからツールの比較へ進んでください。
今日、確認しておくこと
まず、自分の送金履歴を仕分けしてください。
自分名義の間の移動か、それ以外かの2つだけです。
それだけで、どこを重点的に確認すればいいかが見えてきます。
資格を名乗るつもりはありません。
一般に示されている考え方と、自分で確かめられる範囲を、正直に書いています。
個別の判断は、税務署か税理士に確認してください。
しばおのプロフィールは、別にまとめています。
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複数取引所を行き来している方は、通算に強いツールをこちらで選んでください。
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最新の内容は公式サイトでご確認ください。
申告の中身で迷う点は、税務署や税理士にご相談ください。
この記事の内容は2026年9月5日に確認しています。
税制や取り扱いは変わることがあるので、申告前に国税庁の案内か税務署、税理士に確認してください。
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