求人サイトでPMOを探すと、同じ名前の求人がずらりと並びます。
PMの経験が長い人ほど、これは自分に向く仕事なのかと迷います。
定年までの残りが見えてきた50代のSEにとって、PMOは自然に浮かぶ選択肢です。
ただ、求人票のPMOは、求人ごとに中身がかなり違うのが実情です。
この記事では、PMOの中身を3つに見分ける読み方と、PM経験が読まれる場面を書きます。
面談で確かめる4点も並べます。
相談先から先に見たい人は、PM・PMO経験者も相談できるIT転職エージェントの比較を開いてください。
求人票のPMOは、中身が3通りに分かれる
同じPMOと書かれていても、仕事の中身は1つではありません。
業務内容の欄を読むと、おおむね3つに分けられます。
- 事務局型:資料づくりと会議の準備、議事録、進捗の取りまとめ。
- 補佐型:進捗と課題を管理して、PMに報告し判断を仰ぐ。
- PM寄り型:計画の見直しや関係者の調整まで、自分で引っ張る。
この分け方は、求人票を読むために、この記事で作った見分け方です。
公式の分類ではありません。
見分ける目印は、業務内容の欄に並ぶ言葉です。
- 「資料作成」「議事録」「会議運営」が中心なら、事務局型です。
- 「進捗管理」「課題管理」「PMへの報告」が中心なら、補佐型とみます。
- 「計画立案」「関係者調整」「体制づくり」が入るなら、PM寄り型です。
1件の求人に、3つの言葉が混ざることもあります。
その場合は、先頭に書かれている仕事を、その求人の中心として読みます。
PMの経験が長い人は、3つ目に近い求人ほど、仕事の中身を想像しやすいはずです。
1つ目の事務局型は、同じPMOでも求められる経験が違います。
PM経験は、どこで読まれるのか
paiza経由で採用された40歳以上のITエンジニアの調査があります(2019〜2021年の採用者)。
求められたものの上位は、プロジェクトマネジメントが57.1%、マネジメント経験が51.8%でした。
データはやや古いので、割り引いて見てください。
それでも、人と日程を動かした経験が、40代以上の採用で見られていたことは読み取れます。
PMOの求人でこの経験が効くのは、補佐型とPM寄り型です。
職務経歴書には、規模と人数と期間を、数字で書いておきましょう。
たとえば、「10人のチームで1年半の基幹システム更新を、PMとして納期どおりに終えた」のように書きます。
1つの仕事を1行で言えると、読み手は補佐型とPM寄り型のどちらに近いかを判断しやすくなります。
数字で見ると、年齢の壁は薄くなっている
厚生労働省が、IT・デジタル人材の調査を公表しています(2024年3月)。
5年以内にIT・デジタル職へ転職した人のうち、40〜54歳でも賃金が上がった人は、ほぼ60%でした。
賃金が上がった人は、ITスキルと、職種が変わっても使える力の両方が高い傾向にありました。
PM経験は、職種が変わっても持ち運べる力の代表例です。
年齢だけで、読まれ方が決まるわけではないことが、この数字から読み取れます。
ただし、この調査からは、PMOへ移ったときの年収は分かりません。
年収は求人ごとに違うので、面談で聞く項目に回します。
聞いた年収は、月の手取りに直してください。
そこからローンと学費の引き落とし額を引いた残りで、いまの生活と比べます。
面談で確かめる4点
PMOの面談は、決める場ではありません。
次の4点を聞き出す場です。
- 契約の形と期間(雇用か、プロジェクト単位の契約か)。
- 仕事の中身が、事務局型・補佐型・PM寄り型のどれか。
- 自分の経験が使われる場面を、具体的な作業で聞く。
- 60歳以降の働き方と、継続雇用の条件。
1つ目は、働き方の土台です。
契約の形によって、期間の区切りや収入の入り方が変わります。
3つ目は、書類と面談の答えをそろえるためです。
職務経歴書に書いた経験が、現場のどの作業で使われるのかを、聞いて確かめます。
4つ目は、PMOの先の見通しです。
60歳以降も続けられる仕事なのかを、いま聞いておくと、動くかどうかの判断が変わります。
面談では、担当者がPMOの仕事を自分の言葉で説明できるかも見ておくとよいでしょう。
資料の読み上げに近い説明なら、現場との距離を、もう一度聞いてみる価値があります。
聞いて答えが曖昧な求人は、そこで保留にして構いません。
あとで戻れるやり方なので、焦る必要はありません。
40代以上のIT経験者を対象にしている窓口は、40代以上のIT経験者向け相談先の比較に並べています。
今日やるのは、求人票を3つに分けるところまで
転職は5回、6社です。
履歴書の職歴欄が長いことだけは、ちょっと自慢できます。
人材会社をやっていた時期もあるので、求人を出す側の事情も少しは分かります。
変えてみるのは大事だ、というのがわたしの考えです。
ただ、仕事の中身まで変わる移り方ほど、先に確かめておきたいことが増えます。
今日は、気になったPMOの求人を3件だけ開いてください。
業務内容を、事務局型・補佐型・PM寄り型のどれかに振り分けます。
3件を分けたら、中身の言葉を1つずつ手帳に写してください。
その言葉が、面談で聞く質問の材料になります。
実際に分けてみると、自分に合う型が見えてきます。
決めるのは、そのあとで十分です。
手帳に写した言葉を持って相談するなら、50代のSEが使えるITエンジニア向けの相談窓口から選べます。

