初任者研修の受講料の案内を見て、数字の大きさに手が止まります。
調べていくと、ハローワーク経由なら無料で受けられる方法がある、という流れです。
「無料」の2文字は大きいのに、条件の欄はどうして小さい字なんですかね。
読むだけで肩がこるので、ここで順番に話しますね。
無料になる条件と、つまずきやすいところが中心です。
ハローワークで聞く質問文も、そのまま使える形でつけました。
資格より先に、どこで働くかを決めたい方には、介護職の転職窓口を比べたページが役立ちます。
無料になるのは、ハローワークの訓練に入れたときです
介護職員の初任者研修は、介護の仕事の入口になる研修です。
民間のスクールに自分で申し込むと、受講料は自己負担になります。
無料になるのは、ハローワークを通して申し込む職業訓練なんです。
ハローワークで求職の申込みをして、相談を受けるところから始まります。
訓練の受講料は無料です。
でも、テキスト代などは自己負担になります。
「無料」は、タダという意味ではありません。
「受講料は」無料、という意味です。
主語がひとつ省かれているだけで、財布の中身はだいぶ変わります。
もうひとつ、訓練には施設の選考があるんです。
面接などに受かり、ハローワークの手続きまで済ませて、やっと通えます。
最初に、自己負担がいくらになるかを窓口で聞いておきましょう。
2つの訓練は、雇用保険を受け取れるかで分かれます
ハローワーク経由の訓練は、大きく2つあります。
どちらに入るかは、雇用保険を受け取れる立場かどうかで決まる、という仕組みです。
| 見るところ | 公共の職業訓練 | 求職者の支援訓練 |
|---|---|---|
| 主な対象 | 雇用保険を受給中の人など | 雇用保険を受給できない求職者 |
| 受講料 | 無料 | 無料(テキスト代などは自己負担) |
| 申込先 | ハローワーク | ハローワーク |
| 手続きの名前 | 受講指示または受講推薦 | 支援指示 |
前の仕事を辞めて、雇用保険の給付を受けている人は、公共の職業訓練が入口になります。
雇用保険に入っていなかった人や、給付の期間が終わった人は、求職者の支援訓練が入口です。
受講指示と受講推薦では、通っている間の雇用保険の給付や手当の出方が違います。
ここは金額に響くので、どちらになるかを窓口で聞いてください。
「うちはどっち?」は、ハローワークの職業相談で分かります。
自分で決めなくて大丈夫です。
月10万円の給付金には、主な条件があります
こちらの訓練は、条件を満たすと、生活費の給付金が出るのが強みです。
職業訓練の受講手当が月10万円で、これに通所手当と寄宿手当が加わります。
給付の主な条件は、次のとおりです。
ほかにも細かい条件があるので、全部そろうかはハローワークで確かめてください。
- 本人の収入が、月8万円以下であること
- 世帯全体の収入は、月30万円以下
- 世帯全体の金融資産が、300万円以下であること
- いま住んでいるところ以外に、土地や建物を持っていないこと
- すべての訓練実施日に出席していること(やむを得ない理由があるときも、支給の単位期間ごとに8割以上の出席が必要)
- 世帯の中に、同じ給付金をもらって訓練を受けている人がいない
寄宿手当は月10,700円で、訓練のために家族と離れて住む必要があると、ハローワークが認めたときが対象です。
通所手当は、訓練の施設までの交通費にあたる額で、上限があります。
給付金の条件を満たさなくても、訓練そのものは無料で受けられます。
給付金がもらえるかと、訓練に入れるかは、別の話です。
金額や条件、募集のコースは、年度や地域によって変わることがあります。
申し込む前に、お近くのハローワークの最新の案内をご確認ください。
介護が未経験でも、申し込めます
初任者研修は、介護の経験がない人が最初に受ける研修です。
未経験であることは、条件になっていません。
条件になるのは、ハローワークで求職の申込みをしていること、そして雇用保険の状況です。
この2つで、入れる訓練の種類が決まるんです。
働きながら受けたい人は、ここで分かれます。
雇用保険に入って働いている人は、求職者の支援訓練の対象になりません。
一方で、雇用保険に入っていないパートなどで収入が一定額以下なら、働きながら受けられる場合があります。
訓練の実施日に通えるかは、シフトと並べて見ておくと安心です。
雇用保険に入ったまま今の仕事を続けたい人は、別の方法を探すことになります。
勤め先の制度を使う方法や、自分で費用を出す方法です。
ハローワークでは、この4つを聞いてください
条件の細かい部分は、人によって当てはまり方が変わります。
窓口に聞くのは、次の4つだけで十分です。
次の質問は、そのまま読み上げても、書き写してもかまいません。
介護職員の初任者研修を、無料で受けたいと考えています。
4点を教えてください。
1. 私の場合は、公共の職業訓練と求職者の支援訓練のどちらになりますか。
公共の職業訓練なら、受講指示と受講推薦のどちらになりますか。
2. 初任者研修のコースの募集時期と、申込の期限、選考の内容を教えてください。
3. テキスト代などの自己負担は、全部でいくらになりますか。
4. 生活費の給付金を受けられるか、私の収入と資産の条件で教えてください。
ハローワークでは、求職の申込みをしたうえで職業相談を受けます。
相談のあとに、自分に合うコースを選び、受講申込書を受け取ります。
施設の選考に受かったら、もう一度ハローワークで手続きを受ける流れです。
聞いた内容は、日付と担当者の名前もつけてメモしておくと、あとで見返せます。
こんな人には、向いていません
向かない場合も、先に分かっていれば遠回りになりません。
次の人は、別の方法も考えたほうが楽です。
- 雇用保険に入って働きながら、初任者研修を受けたい人
- 訓練の実施日に、すべて通う時間を作れない人
- 世帯の収入や金融資産が、給付金の基準を超えている人
- すぐに働き始めて、収入を得たい人
給付金の基準を超えていても、訓練は無料で受けられます。
とはいえ、通っている間の生活費は、自分で用意することになります。
受講料がタダでも、毎月の生活費が回らなければ続きません。
先に見るのは、こっちなんです。
訓練に通う時間が取れなくても、求人から介護の仕事に入る方法はあります。
くわしくは、無資格から相談できる窓口の比較に書いています。
しばおは介護の現場を知らないので、制度の話に絞りました
1974年生まれの団塊ジュニアです。
かつて人材会社をやっていて、自分でも5回転職して6社を渡り歩きました。
介護の現場で働いた経験はありません。
だから、職場の話は書かず、制度の条件に絞りました。
条件は、厚生労働省と労働局の案内で読めた分だけを書いています。
運営者の経歴は運営者プロフィールのページで確認できます。
研修を受けるか決めたら、次は求人の探し方です。
求人の探し方は、介護職の相談先を比べて選ぶページで確かめられます。



