先に結論。相談先は「年代と経験」で決まります
ITエンジニアの転職で、先に知っておいてほしい事実があります。
募集・採用の年齢制限は、法律上原則として禁止されています(厚生労働省のリーフレットが明記しています)。
40〜54歳でITの仕事に転職して賃金が上がった人は、調査ではおよそ60%に達しています。
「50代だから無理」と決めてしまう前に、相談先を知ってから考えたほうがいいと思います。
ただし、誰でも同じように通るわけではありません。
評価されやすいのは、ITのスキルに加えて、プロジェクトマネジメントや後輩育成といった経験を持つ人です。
年収や肩書きが下がるケースもあります。
賃金が1割以上増えた人は27.4%という調査もあり、裏を返せば7割の人はそこまで増えていません。
上がる話も下がる話も、両方知っておいたほうが判断しやすいはずです。
このページでは、相談先に順位をつけていません。
かわりに、①いまの自分は対象に入るか ②何を軸に選べばいいか ③それぞれの窓口の性格、の3つを順に書きます。
40代以上でPM・PMO・SE・ITコンサルの経験があるならエイジレスエージェント。
20代中心で、国家資格を持つ担当者にIT職の相談をしたいならMyStyle転職。
20代・30代で、エージェント選びから任せたいなら転職エージェントナビ、です。
この順番の決め方
比べたのは、ITエンジニアの転職を考えている人が実際に申し込める窓口3つです。
いずれも中途採用のエージェント紹介・キャリア相談を専門にしていて、私が名前と性格を確認できた範囲にしぼりました。
並べる軸にしたのは次の3つです。
①対象になる年代を明記しているか ②扱う求人の年収帯・職種の幅はどこまでか ③面談で経歴の棚卸しを手伝ってもらえるか、紹介されたアドバイザーからのスカウトを待つ型か。
並び順は、対象年代がこのページの主な読者(40代以上のIT経験者)に合う窓口から先に置いています。
あとにいくほど、対象年代が20代・30代中心の窓口になります。
優劣の順ではありません。
各社の情報は、2026年10月5日の各社の公式サイトの内容です。
3つの相談先を並べてみると
| 相談先 | 対応年代・対象 | 年収帯・職種の幅 | 相談の型 | 料金 |
|---|---|---|---|---|
| エイジレスエージェント | 40〜50代のPM・PMO・SE・ITコンサル経験者限定 | PM・PMO・SE・ITコンサルの経験を評価する求人中心 | 登録後、担当者と面談して経歴を棚卸し | 無料 |
| MyStyle転職 | 全国・全業種(20代中心)。下の申し込み先はIT職の人向け | IT職の求人(年収帯は公式サイトに記載なし) | 国家資格を持つ担当者との面談で棚卸し | 無料 |
| 転職エージェントナビ | 全国・職種不問(20代・30代) | 提携アドバイザー300名以上が扱う求人全般 | コンシェルジュが合うアドバイザーを紹介 | 無料 |
この3社に実際に申し込んで確かめたわけではありません。
ここに書いたのは、各社の公式サイトで確認できた範囲の情報です。
エイジレスエージェント|40代以上のPM・PMO・SE・ITコンサル経験者へ
エイジレスエージェントは、株式会社エイジレスが運営する、40〜50代のIT人材に特化した転職支援サービスです。
公式サイトによると、PM・PMO・SE・ITコンサルタントの経験がある40代以上の採用に積極的な企業を紹介しているとのことです。
公式サイトによると、成約した人の平均年齢は58歳とのことです。
登録後、担当のキャリアアドバイザーと面談し、求人を紹介してもらう流れです。
年齢を理由に書類選考で弾かれやすい層に向けて、企業側があらかじめ年齢条件を了承した求人を扱っているとのことです。
向かない人もいます。
20代・30代の人、PM・PMO・SE・ITコンサル以外の職種から転職したい人には向いていません。
未経験からITエンジニアを目指す人も対象外です。
エイジレスエージェント|公式サイト
対象は、PM・PMO・SE・ITコンサルの経験がある40〜50代の方です。
紹介できる求人や面談の受付時間は変わることがあります。申し込む前に、公式ページの記載をご確認ください。
MyStyle転職|国家資格を持つ担当者に、IT職種の相談をしたい人へ
MyStyle転職は、担当者が全員、国家資格キャリアコンサルタントという窓口です。
この資格の受験資格は2通りです。
厚生労働大臣が認定した150時間以上の養成講座を修了するか、決められた実務経験を積むかです。
そのうえで学科と実技の両方に合格しないと、資格そのものが取得できません。
MyStyle転職自体は、20代を中心に全業種・全国を対象にしたサービスです。
公式サイトによると、紹介できる求人は2025年6月時点で14万件以上とのことです。
向かない人もいます。
下の申し込み先はIT職の人向けの入り口です。
IT以外の職種の人は、他の窓口から検討してください。
対象年代は20代が中心のため、40代以上は対象外になりやすい点にも注意してください。
Mystyle転職|公式サイト
ITエンジニアの転職に特化したサービスです。
相談の内容や受付の条件は変わることがあります。
申し込む前に、公式ページの記載をご確認ください。
転職エージェントナビ|アドバイザー選びを、コンシェルジュに任せたい人へ
転職エージェントナビは、少し毛色が違う窓口です。
LINEで15〜30分ほどの面談を行い、いまの状況や希望をコンシェルジュに聞いてもらったうえで、相性の良さそうなキャリアアドバイザーを紹介してもらう仕組みです。
提携するアドバイザーは300名以上とのことです。
自分でエージェントを比較して選ぶ手間をかけたくない人、まず話しやすい相手から始めたい人に向いています。
対象年代は20代・30代とのことです。
向かない人もいます。
紹介されるのはコンシェルジュが選んだ相手なので、複数のエージェントのプロフィールを自分で見比べて選びたい人には合わないかもしれません。
40代以上は対象外になりやすい点にも注意してください。
転職エージェントナビ|公式サイト
どの転職エージェントを使うかを決める前に相談できるサービスです。
紹介できるエージェントや相談の受付条件は変わることがあります。
申し込む前に、公式ページの記載をご確認ください。
今日は動かなくていい人
次に当てはまるなら、いま無理に動く必要はありません。
- いまの仕事に不満がなく、条件を変えるつもりもない人。
- 転職したい理由が「なんとなく」で、まだ言葉にできていない人。
- 家庭の事情や体調など、転職より先に片づけたいことがある人。
「なんとなく」のまま相談に行っても、担当者も判断のしようがありません。
まず、いまの仕事の何に困っているのかを、自分の言葉で1行にしてみてください。
それができてから相談しても遅くはありません。
よくある質問
複数の窓口に、同時に登録してもいいのか
問題ありません。
複数の窓口を比べてから決める人は少なくありません。
ただし、同じ求人に複数の窓口から応募するのはやめてください。
企業側が混乱します。
相談したら、転職しないといけないのか
そんなことはありません。
話を聞いて、条件が合わなければ断ってかまいません。
こちらから断りの連絡を入れれば十分です。
私が「対象に入るか」で並べた理由
私はかつて人材紹介会社を経営していました。
自分自身も転職活動を5回、6社を渡り歩いています。
零細企業からグローバルメーカーまで、規模も業種もかなり違う会社を回ってきました。
紹介会社は、採用が決まって初めて企業から報酬を受け取る仕組みです。
だから、決まりにくい年代の登録者ほど、後回しにされやすいという力学があります。
年齢を理由に門前払いされているように感じたら、その年代を専門にしている窓口のほうが、この力学の影響を受けにくいはずです。
ITエンジニアの場合も同じです。
40代以上なら対象を絞った窓口のほうが合うことが多く、20代ならもっと選べる窓口があります。
だから、優劣ではなく対象に入るかどうかで並べました。
お金の話は、転職の話だけでは終わりません。
収入が変わるタイミングは、家計や貯め方を見直す一番いい機会でもあります。
お金の全体像をまとめたページもあわせてどうぞ。
これを書いた私がどういう人間かは、運営者情報のページに書いた経歴をご覧ください。
情報の最終確認日:2026年10月5日。
制度や窓口の条件は変わることがあるため、申し込む前に各窓口の最新の案内をご確認ください。


