電力会社の乗り換えサイトで料金シミュレーションをしてみました。
いまより安い数字が出ます。
よし、乗り換えよう――そう思って検針票と見比べたら、思ったほど数字が合いません。
あれ、と声が出た方は少なくないはずです。
私も最初は、出てきた数字をそのまま信じて終わっていた口でした。
「シミュレーションの数字」と「検針票の数字」がズレる、その理由から
シミュレーションの数字と実際の請求額は、ぴったり一致しないことが多いです。
それは入力ミスでも、サイトの不具合でもありません。
この記事は、しばおが実際に電力会社を乗り換えた経験をもとに書いています。
数字がズレる理由と、その理由を踏まえた比べ方を整理しました。
シミュレーションは「ある時点の、ある使用量」を前提にした試算です。
検針票は「その月に実際に使った量」を、そのときの単価で計算した結果になります。
前提が違えば、数字が違うのは当然の話です。
先に電力会社の比較基準を知りたい方は、電力会社の比較で最初に見るべき基準を見ておくと、このあとの話が入ってきやすいはずです。
数字がズレる4つの仕組み
ズレの正体は、だいたい次の4つに整理できます。
1つ目は燃料費調整額です。
電力会社が発電に使う燃料の価格に合わせて、毎月見直される部分になります。
シミュレーションを見た月と、実際に請求が来る月とで、この単価が変わっていることがあります。
2つ目は再生可能エネルギー発電促進賦課金です。
全国一律の単価ですが、年度ごとに改定されます。
年度をまたいで比べると、その分だけ数字が動きます。
3つ目は使用量の前提です。
シミュレーションに入力した月の使用量と、実際に請求が来る月の使用量は違います。
季節によって、そもそもの前提が変わるからです。
エアコンをよく使う月とそうでない月では、同じ家でも使用量は大きく変わります。
4つ目は端数と請求のタイミングです。
切り替えた最初の月は、契約開始日から検針日までを日割りで計算することが多いです。
まるまる1か月分の金額には、まずなりません。
小数点以下の端数処理も、会社によって扱いが少しずつ違います。
自分の場合のズレを確かめる、3つの見どころ
仕組みが分かったところで、自分の検針票と照らし合わせてみましょう。
見るところは3つで足ります。
1つ目は、検針票の使用量とシミュレーションに入力した使用量が、同じ月のものかどうかです。
ズレていたら、まずそこから比べ直します。
2つ目は、燃料費調整額の欄です。
プラスかマイナスか、いくらなのかは検針票に書いてあります。
この欄がシミュレーション時点と変わっていないかを確認します。
3つ目は、1か月だけで判断しないことです。
季節で使用量が変わる以上、夏と冬、少なくとも数か月分の請求書を並べたほうが確実です。
そのほうが、実際の傾向はつかみやすくなります。
3つを照らし合わせても差が大きいままなら、入力した契約種別やエリアが違うのかもしれません。
シミュレーションの入力画面まで戻って、契約中のプラン名と一致しているかを見ておくと、原因の切り分けが早くなります。
自分の条件で見るべき点が分かったら、料金プラン以外も含めた選び方の全体像に戻ると、他の会社と何を比べればいいかが見えやすくなります。
変えてみて分かったこと
正直に言うと、私自身もシミュレーションの数字と、切り替えたあとの請求額は完全には一致しませんでした。
それでも、乗り換えを先送りにしなかったのには理由があります。
新電力とWi-Fiのセットに切り替えたとき、月々の支払いは約2,000円減りました。
シミュレーションの数字と一円単位で合っていたわけではありません。
それでも、下がったこと自体は事実として残りました。
嫌だったら戻ればいい――そう思って一度動いてみたことが、結果として一番効きました。
古い契約は、契約した当時の条件のまま止まっていることが多いです。
数字のズレを気にして動かずにいるより、条件を確かめたうえで一度試すほうが、話は早いはずです。
今回は見送っていい人
ここまでの話が、誰にでも当てはまるわけではありません。
次に当てはまる方は、いま無理に動かなくて大丈夫です。
賃貸で管理会社が電力会社を指定している場合は、そもそも自分では選べません。
まずは管理会社か、賃貸借契約の内容を確認するところからになります。
オール電化住宅で深夜電力プランを使っている場合は、比較の前提そのものが変わります。
一般的な料金プランのシミュレーションをそのまま当てはめても、参考にならないことが多いです。
直近で引っ越しの予定がある方も、いま急いで切り替える必要はありません。
新居が決まってから、その地域で使える会社を確認したほうが手間がかかりません。
条件を知ったうえで比べる
数字がズレる理由が分かれば、シミュレーションの見え方が変わります。
当てにならないものではなく、前提を確認しながら使う道具です。
自分の条件に合う会社を絞り込みたい方は、判断基準ごとに整理した比較・選び方のページを見ておくと、この先の判断が早くなります。
本文の内容は2026年8月24日時点のものです。
プランの条件は変わることがあるため、申し込み前に公式サイトでご確認ください。

