求人票の隅に「入社祝い金あり」と書いてあるのを見つけて、スマホを持つ手が止まったとします。
うれしい気持ちの次に来るのは、「半年で辞めたら返すのだろうか」という問いです。
家族に話したときも、まず聞かれるのはここでしょう。
この記事では、応募の前に確かめる項目を5つに分けて書きます。
祝い金の大きさで会社を選ぶ話は、しません。
確かめる場所は、募集要項と雇用契約書と就業規則の3か所です。
タクシー会社を見比べるところから始めたい方は、ドライバー・タクシーの転職サイトの比較が先に役立ちます。
祝い金は、同じ名前でも中身が会社ごとに違います
入社祝い金には、決まった型がありません。
入社してすぐ全額が出る会社もあれば、何回かに分けて出す会社もある。
一定の期間を勤めたら出る、という条件がつく場合もあります。
同じ「祝い金あり」の4文字でも、手元に入る時期と額はまるで違います。
4文字の裏に、契約書1枚ぶんの条件が畳まれていることもある。
求人票の見出しだけで比べると読み違えるのは、そのためです。
たとえば、求人サイトで「祝い金あり」に絞ると、条件の違う会社が同じ並びに出てきます。
並びで比べず、会社ごとに5つの項目を埋めていく見方が合うはずです。
返金の決まりも、会社ごとの規程で決まります。
この記事では、どの会社の条件も断定しません。
書くのは、読む場所とたずね方だけです。
応募の前に確かめる5つのこと
確かめる項目は、次の5つです。
- 支給の回数と時期(一括か分割か、入社の何か月後か)
- 支給の条件(勤務の期間、出勤の日数、売上の目安があるか)
- 途中で辞めたときの扱い(返すのか、残りが出なくなるだけか)
- 二種免許の費用は支給か貸与か(貸与なら免除までの年数)
- 手取りでいくらになるか(税金などが引かれるか)
いちばん見落としやすいのは、3つ目と4つ目の区別でしょう。
祝い金は「もらえなくなる」だけで済み、免許費用は「返す」話になる。
そんな組み合わせの会社もあります。
紙に2列を作って、祝い金と免許費用を別々に書き出してみてください。
どちらの話か混ざらず、家族にも説明しやすい形になる。
免許費用の貸与と返済の扱いは、タクシーの求人サイトを3つ並べた比較にも書いてあります。
この記事は、祝い金の側に絞りました。
どの書類の、どこに書いてあるか
祝い金の条件は、1か所にまとまっているとは限りません。
募集要項には金額だけが載っていて、条件は雇用契約書や誓約書に書かれていることもあります。
読む順番は、募集要項から雇用契約書、就業規則(または規程)へと進めます。
署名や押印を求められる書類は、署名の前に写しをもらってください。
持ち帰って、家族と一緒に読むためです。
面接や問い合わせで聞くときは、次の文をそのまま使えます。
入社祝い金の支給の時期と条件、それに途中で辞めた場合の扱いを、書面で見せていただけますか。
条件を聞くと印象が悪くなりそうで、気が引けるかもしれません。
けれど、契約の前に条件を確かめるのは、働く側の当たり前の手順です。
会社にとっても、入社後の食い違いを避けられる利点があります。
口頭の説明だけだと、あとで食い違ったときに確かめようがありません。
書面で出せない会社なら、それ自体が判断材料の一つです。
法律の話は、迷ったら窓口に聞く
労働基準法の第16条は、労働契約を守らなかったときの違約金を定めることを、会社に禁じています。
損害賠償の額をあらかじめ決める契約も、同じです。
祝い金を返す定めがこの決まりに当たるかは、書類の書き方や実際の事情で変わります。
この記事では、当たるとも当たらないとも言いません。
私に判断できる範囲を超えているからです。
契約書に気になる一文があったときは、各地の労働局や労基署にある労働相談の窓口で聞けます。
相談は無料で、契約の前から使える窓口です。
署名のあとより、署名の前に聞いたほうが、選べる道が多く残ります。
祝い金は、手取りで考える
祝い金が給与として扱われる場合は、税金や社会保険料が引かれることもある。
国税庁の資料でも、雇用契約に基づいて支給される祝金品は、給与等として扱うとの説明があります。
募集要項の金額が、そのまま口座に入るとは限りません。
5つ目の「手取り」が、この話に当たります。
「額面でいくらか」と「手取りでいくらか」は、別々に聞いてください。
祝い金が手取りで少なくても、家計に響くのは毎月の給与と保障のほうです。
祝い金を決め手にしない理由は、ここにあります。
決め手にするのは、働き方と給与の仕組みのほうだからです。
給与保障や勤務の形の違いは、タクシー・ドライバー向け転職窓口の選び方で窓口ごとに見比べられます。
条件を書面で確かめてから動きたい方は、求人の数が多い窓口を1社だけ先に見ておく手もあります。
登録は、あとから取り消せる操作です。
戻れる条件を先に確かめておけば、試すことの重みは軽くなります。
しばおが確かめ方を書ける理由
1974年生まれの団塊ジュニアです。
かつて人材会社をやっていて、自分でも5回転職して6社を渡り歩きました。
タクシーを運転した経験はありません。
だから、会社の中の話は書かず、書類の読み方とたずね方に絞りました。
運営者の経歴は運営者プロフィールのページで確認できます。
祝い金や免許費用の条件は、会社によって変わることがあります。
申し込む前に、募集要項と契約書の最新の表示をご確認ください。



